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2017/02/05  自撮りガール! 3巻 [ビッグコミックス]




漫画 久遠まこと


自撮りの魔力に取り憑かれた女子大生の危険な日常。


前回のひきょたんに続き、個人的には好きな漫画家・久遠まことの
自撮りガール!」を今日はレビューします。全3巻です。


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2016/05/31 最強伝説 黒沢 11巻 [ビッグコミックス]




作者 福本伸行

福本伸行という漫画家は、奇才という言葉が相応しいように思います。
絵は決して上手いとはいえないものの、ギャンブル麻雀と言った人間の欲望が透けて見える
賭け事の中での、極限の人間の心理をえぐりだす心理描写は定評があります。


映画化もされたカイジをはじめ、アカギや天、ちょっとマイナーなところで金と銀など
お金という人間のもっとも欲望が露わになる部分を題材にした、大人向けの
漫画を描く漫画家…と言った印象で、内容からもダークな雰囲気の作品が多い作家です。


だからといって、普通の話を描かないかというとそうでもなくて
初期の短編などでは、人情話などを描いてることも多い漫画家なのです。
そして、その人情話も良くできているのが福本伸行が個人的に奇才であると
評価している理由でもあります。


さて今回、個人的な殿堂入り作品として紹介させていただくのが
ビッグコミックオリジナルにて連載、そして現在は続編も連載されている
最強伝説 黒沢を紹介させていただきます。


福本伸行が描く世界は、現実的でありながら非現実でもある
ギャンブルや麻雀漫画がほとんどですが、この黒沢は全く違います。
他の福本漫画に見られるような主人公とは、ひときわ異彩を放つ
ただのしがない独身サラリーマン
設定としては、ごくごくありふれた設定の主人公なのです。


44歳にして、独身。ガタイはいいが、顔はお世辞にも良いとはいえず浮いた話もまるでない。
穴平建設という会社で、いち土木作業員として冴えない暮らしを送っている中年サラリーマン。


話の内容はというと、とにかく何の代わり映えもしない人生を送り
日々の生活に寂しさを感じている黒沢が、突如人望が欲しいと決心し
会社で人望を得るべく奮闘する…なんともこじんまりとした話です。


しかも、その人望を得ようとする手段が実にしょぼい。
会社の昼食で出されるお弁当の中に、自分でこっそり買ってきた
アジフライを忍ばせて、人望をえようというもの。


最終的に試みは、失敗に終わるのですが、この一連の描写の
例の大仰な福本節で描写されるのですから、これはたまらない。


本人は至って真面目なのに、傍から見ると喜劇にしか見えない振るまいというのは
えてして多いものですが、黒沢の行動はまさに道化…ピエロという感じなんですね。


ただ、その行動に至るまでの黒沢の心理描写というか、その辺りの描き方が本当にうまい。
基本的には笑えるギャグ漫画という立ち位置になりますが、その黒沢の心情もなんとなく理解できてしまう。
黒沢の行動が笑えるのに泣けてくる…そんな不思議な感覚の作品に仕上がっているのです。


後半になると、ひょんなことから街の不良に命を狙われる羽目になったり
成り行きで、ホームレスと共に暴走族と闘うというバトル的要素が増えてきますが
トンデモバトルというわけではなく、等身大のケンカという感じになるのでしょうか。


後半の方では、黒沢にも多数の見せ場が用意され、不覚にも
「かっこいい中年じゃねぇか…」と思わされるシーンも
多数出てきます。それでも、普段はやっぱり情けないんですけどね。


この漫画は、おそらく読者としてはものすごい黒沢に共感してしまう人と
黒沢の行動が理解できず、全く面白く感じられない両極端パターンに分かれるのではないかと思っています。


今までの、人生が順風満帆で成功している人は、黒沢の行動に共感を示すことは難しいのではないでしょうか。
逆に、今までの人生が非常に厳しく様々な苦難や挫折、或いは今現在何となく社会に馴染めないという人にとっては、黒沢の行動は逆に痛いほど分かる(わかりすぎてしまう)のではないかと思います。
個人的には、黒沢の行動に共感する側であり
この黒沢に感情移入できる人と付き合って行きたいなと思う次第です。


カイジやアカギもいいけれど、福本伸行が等身大の主人公として描く
一種の人間讃歌に溢れた一作。カイジやアカギだけしか知らないのはもったいないですよ!


現在連載中の続編、新最強伝説黒沢は、今のところまだじっくりは見ていませんが
ちらっと見た限りでは、黒沢のノリを残した新作になっているようなので
完結したら、まとめ読みしたいなと思っています。


個人的評価 殿堂入り



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