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2016/06/27 おかえり、ただいま、また明日 [ヤングキングコミックス]



作者 桃月すず


隣人は、時代錯誤なおねえさん。(紹介文より)


ちょっと今の時代からみれば、古めかしい木造アパートで繰り広げられるハートフルラブコメ。
ただし、コメディ要素は弱く、純愛要素が強い作品になっていますね。


全てが微妙に空回りして、うまくいかない翔太が引っ越してきた木造アパートには
ちょっと挙動不審な、カワイイ隣人である菜々子が住んでいた。
翔太と菜々を巡る人間関係を描いた作品と言った感じです。


個人的にヤングキング(少年画報社)のレーベルって、あまりこういうイメージの作品が
少ないんですよね。硬派な作品か、こういった系統ではより過激な作品が多いと言いますか。


なので、このレーベルからこういった作品が出てることに、ちょっと違和感がありますが
まぁ、ヤングキングの愛読者というわけでもないので、今は結構違うのかもしれません。


というわけで、時代錯誤なんていう言葉も使われている通り
浮世離れしたというか、少し普通の人とは違ったほんわかした魅力を持ったヒロインですね。菜々子は。


一方の翔太はというと、漫画の主人公に似つかわしくないぐらい
特徴がないというか、多少過去に抱えているものがあるのですが
それも、割りと普通の悩みの範囲というか、等身大の若者って感じですね。


で、この2人を主軸に、後は木造アパートの他の住人である
さーちゃん(本名は小百合)の恋愛模様も含めて描かれます。


時代錯誤を強調はしていますが、普通に菜々子は一人暮らししていて
携帯もガラケーとはいえ使ってますし(途中機種変更にも行く)
誇張された、時代錯誤というわけでもないですね。


奇抜な設定などはなく、悪く言ってしまうと地味という感じがありますが
絵は全体的に丁寧に描かれており、雰囲気もどこか色あせたような…
何か懐かしい…そんな雰囲気を漂わせる独特な絵になっていると思います。


で、内容なんですが、なんとこの一巻で完結してしまってます…。
なので、ネタばれというレベルでもないので、もう書いてしまいますが
やはり、翔太と菜々子は結ばれて終わりというハッピーエンドです。


要は、一巻しかないので展開が急…といいますか、多少の葛藤などあるものの
余りにも、あっさりと恋人になって終わりというのが勿体無いなと。
帯の後ろに紹介されている、出てくる3人の女性キャラのうち
バイトの後輩の優希は殆ど出番もないですし。
重要な役どころもありますが、ガッツリは絡んでこない。


元々一巻だけだったのか、打ち切りだったのかはわかりませんがやはり、どうしてもページが足りない。
菜々子みたいなキャラは、恋愛に対しても奥手なキャラであると思われるのですが
その辺りの心理描写がどうしても描ききれないわけです。絵は丁寧で好感が持てるだけにもったいないという印象です。一巻だけの予定であっても、それでも唐突な感じはどうしても否めません。


また、ヤングキングですと、お色気系は他の主要出版社の青年誌に比べて
描写が濃いと思うのですが、この作品ではそういったシーンは殆どありません。
一応あるにはありますが、何故か小百合さんだけです。


菜々子が、メインヒロインとあって、やはり丁寧に可愛くかかれているのですが
そういったシーンが無いので、そちらの方面で期待して購入した場合は肩透かしを喰らいます。
まぁ、個人的に小百合さんも結構カワイイのでいいのですが


この漫画、イメージ的には昭和ラブコメの金字塔である
めぞん一刻辺りに、結構影響受けてるんじゃないかなと感じています。
シチュエーションもそうですし、物語全体の雰囲気とかも影響を受けている気がします。


話数が少ないことから、メインヒロインしかほぼ出せないために
恋愛は簡単に成就していますが、もし通常の連載であれば
めぞん一刻での八神や三鷹に当たる恋敵が、それぞれの前に表れて
色々と菜々子も表情を見せてくれたのではないかと妄想しています。


あとがきによると、作者はこの漫画が初連載となったということです。
魅力的なキャラを描ける作者だと思いますので、次の作品に期待したいですね。


個人的評価(5段階) ★2



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